止血法

<全身止血法(化学的止血法のみ。全身止血剤)>
  1. 血管強化材
    1. アドレノクロム製剤
    2. カルバゾクロム製剤
    3. アスコルビン酸(ビタミンC)
    4. 結合型エストロゲン
  2. 凝固促進剤
    1. ヘモコアグラーゼ
    2. ビタミンK剤
  3. 抗線溶剤
    1. トラネキサム酸
    2. イプシロンアミノカプロン酸
  4. 血液製剤
    1. 第8因子
    2. 第9因子
    3. 第11因子
    4. フィブリノーゲン製剤
  5. その他
    1. 副腎皮質ステロイド剤
<局所止血法>
  1. 化学的止血法(局所止血剤
    1. 塩化アルミニウム収斂作用(組織や血管を縮める作用)による
    2. 酸化セルロース吸収性止血薬。血液の浸潤により本剤が膨張し、凝固物の形成を促進する。
    3. ゼラチン吸収性止血薬。ウシ由来。フィブリンと同様の止血効果を持つ。1ヶ月以内に吸収される。
    4. トロンビン粉末凝固機序作用薬。人、ウシ由来の生理的凝固因子。
    5. アルギン酸ナトリウム凝固因子増加作用薬。フィブリノーゲンからフィブリンへの変化促進。
    6. アドレナリン:末梢血管α作用にて血管収縮。
  2. 物理的止血法
    1. 冷却血管収縮作用。
    2. 凍結止血:液体窒素による、一時的、緊急的止血
    3. 焼灼止血法
      1. 電気凝固止血法
      2. レーザー凝固止血法
  3. 機械的止血法
    1. 一時的止血法
      1. 血管中心部指圧法:動脈性出血に対して中枢性の動脈を経皮的に圧迫する。
        1. 総頸動脈指圧法:胸鎖乳突筋内側、頸椎の頸動脈結節(第6頸椎横突起前結節)
        2. 顔面動脈指圧法:下顎角1.5cm前方
        3. 口唇動脈指圧法:口角部を口腔内外から挟んで圧迫
      2. 出血部圧迫法:毛細血管性出血に際にガーゼ圧迫する。
      3. 塞栓法:広範な出血に対してガーゼをつめて圧迫。局所止血剤を併用すると効果的。
      4. 圧迫包帯法:ガーゼ圧迫に包帯固定をプラス!
    2. 永久止血法
      1. 結紮法:血管の断端を止血鉗子で掴み、結紮する。
      2. 側壁結紮法:い血管の穿孔に対し、止血鉗子で穿孔部を掴み縫合する。
      3. 括約結紮法:側壁結紮法をより強固にしたもの。
      4. 血管圧挫法:皮下の血管の出血に対して出血部を止血鉗子で掴み、10分程度放置する。
      5. 血管捻転法:血管圧挫法より、鉗子を2,3回転させる。
      6. 創縁法合法:創縁を緊密に縫合することで止血する。皮下の血管出血に用いる。
      7. 挫滅法:出血に対し、骨挫滅棒を挫滅させ、血管を塞ぐ。