根管消毒薬



抜髄
断髄
覆髄
消炎鎮痛
失活抜髄
麻酔抜髄
失活断髄
生活断髄
直接覆髄法
IPC
間接覆髄法
HY(タンニンフッ化物)







MTA




水酸化カルシウム



FCホルムクレゾール






CCフェノールカンフル





パラホルムアルデヒド





亜ヒ酸






ユージノール







分類
薬剤
成分
備考
貼薬術式
仮封法
ホルマリン製剤 FC
ホルモクレゾール
ホルマリン 40%
クレゾール 40%
エタノール 20%
ホルマリンは35~38%のホルムアルデヒドを含有する。
発生したホルムアルデヒドガスはタンパク質を変性凝固させ、強力な殺菌作用を有する。
この組織刺激性を緩和し、さらに脂質溶解性を高めるために、クレゾールを配合している。
また、象牙細管への浸透性を増すためにエタノールを配合している。
性期には貼付しない。
褐色ビンで保存する
ガス間接
綿球
単一仮封法
石炭酸(フェノール)製剤


フェノールカンフル(CC)
フェノール 35%
カンフル 65%
消炎鎮痛作用がある。
フェノールはタンパク質凝固作用、腐食作用が強いため、カンフルで緩和する。
直接
綿栓
単一仮封法
パラモノクロロ
フェノールカンフル
(CMCP)
パラモノクロロフェノール 35%
カンフル 65%
消炎鎮痛作用がある。
アメリカにおいて最も使用されているフェノール製剤。
フェノールカンフルに比べ、組織刺激性が少ないにも関わらず、消毒作用が3~5倍である。
ヨード製剤


ヨードチンキ(J)
ヨウ素 6g
ヨウ化カリウム 4g
70%エタノール 適量
(100ml中)
ヨウ素は非特異的な殺菌作用を持ち、組織浸透性がい。
ただ、殺菌作用をもつタンパク質凝固作用は弱い。
稀にヨウ素に対する過敏症があるので注意。
ヨードグリセリンはヨードチンキよりも粘膜に対する刺激性が少ない。


直接
綿栓
単一仮封法
穿通仮封法
サンダラック仮封法
J-OPEN
開放療法


希ヨードチンキ
ヨウ素 3g
ヨウ化カリウム 2g
70%エタノール 適量
(100ml中)
ヨードグリセリン(JG)
ヨウ素 10g
ヨウ化カリウム 8g
硫酸亜鉛 1g
グリセリン 35ml
精製水適量
(100ml中)
アクリノール
アクリノール

消毒薬として、根管通過法に用いる


水酸化カルシウム Ca(OH)2


フェノール製剤の腐食作用やホルマリン製剤の発がん性が指摘されるに連れ、台頭して来た。
ペースト直接
直接塗布
二重仮封法
抗菌薬
クロラムフェニコール
(CP)

現在製造中止
直接
綿栓
二重仮封法
失活剤
パラホルムアルデヒド

ホルマリンと基本的に同じ。
歯髄炎や、根未完成歯への貼付は禁忌である。
第二象牙質誘導能がある


三酸化ヒ素

パラホルムアルデヒドより刺激性が少ない


フェイスボウトランスファー

<フェイスボウの構成要素>

  1. フェイスボウ:本体
  2. リファレンスポインター:前方基準点を決めるもの
  3. バイトフォーク:上顎歯列のバイトをとる
  4. ノーズピース:フェイスボウを顔面に支えるためだけのもの
  5. ジョイントピース:リファレンスポインターとフェイスボウを結合するための関節
トランスファーして、顆頭点とリファレンスポインターからなる平面を咬合器の上弓の平面に合わせることになる。つまり、FH平面を合わせることも、Camper平面を合わせることも出来る。

Duchangeの修正法

実践クラブリP80
。。。。あんま重要じゃないか。w

ポンティックの種類と特性

名称 自浄性 清掃性 舌感 審美性 適応
離底型 XX XX 下顎 臼歯部
船底型 下顎
偏側型 上顎 臼歯部

下顎 前歯部
リッジラップ型 上顎
鞍状型 XX X 可撤性ブリッジのみ
有根型 なし なし 即時ブリッジのみ
※なお、有床型は、鞍状型とほとんど変わらず、ただ歯肉色を補綴するかどうかの違い。

ポンティック基底面は、吸水性や、プラークリテンションファクター、生体為害性考慮して、以下の優先順位となる。
陶材金合金レジン

生活歯、失活歯によるブリッジ支台装置の適応

支台歯が生活歯か失活歯かによって、ブリッジの支台装置の適応は分かれる。
基本的に、各補綴物の構造を考えればわかるはず。

生活歯

  • 前歯部
    • 全部被覆冠
      • 前装鋳造冠のみ
    • 一部被覆冠
      • ピンレッジ
      • 3/4クラウンのみ
      • ラミネートベニア
  • 臼歯部
    • 全部被覆冠
      • ジャケットクラウンを除く全て
    • 一部被覆冠
      • アンレー
      • 1/2クラウン
      • 4/5クラウン

失活歯

  • 前歯部
    • 全部被覆冠
      • 前装鋳造冠のみ
    • 一部被覆冠
      • ポストインレーのみ
    • ポストクラウン
  • 臼歯部
    • 全部被覆冠
      • ジャケットクラウン除く全て
    • 一部被覆冠
      • アンレー
★以下注意事項!
  • 有髄歯にしか駄目なものといえば?→ピンレッジ3/4クラウン
  • 支台装置にしか使えないものは?→ピンレッジ
  • ほとんど支台装置にしか使わないけど、単独補綴物としても行けなくはないものは?→3/4クラウンプロキシマルハーフクラウン
  • 3/4クラウンは有髄歯のみだけど、4/57/8は無髄歯もいける。

ポストクラウンの根面形態

ポストクラウンの根面形態には以下の6つがある。
  1. 平面形態
  2. 単斜面形態
  3. 両斜面形態
  4. 平斜面形態
  5. 凸面形態
  6. 凹面形態
ポストクラウンは歯冠軸の変更は容易だけど、ブリッジの支台装置としての軸の変更は自由度が低い。なぜなら、ポストに支持を求めることになるから。

また、ポストクラウンは、再製作時に、旧補綴物のポストが残りやすく、修理は比較的困難である。

クラウンの分類

クラウンブリッジで扱う補綴物には以下のものがある。これらは時に名前が変わったり、亜流のものも存在するため、柔軟な対応ができるようにしたい。

  1. 全部被覆冠
    1. 全部鋳造冠
    2. 前装鋳造冠
      1. レジン前装鋳造冠
      2. 陶材焼付(焼成)鋳造冠
    3. ジャケットクラウン メタルコーピングがない!
      1. オールセラミッククラウン
      2. レジンジャケットクラウン
  2. 部分被覆冠
    1. 3/4クラウン 前歯に適応
    2. 4/5クラウン 臼歯に適応
    3. 7/8クラウン 上顎大臼歯のみ適応で、審美的に重要な近心頬側面だけを残して、後を被覆する。
    4. ピンレッジ 前歯の1/4クラウンというか。。舌側面のみをピンホール形成して維持する。
    5. プロキシマルハーフクラウン よくわからん
    6. アンレー
    7. ポストインレー
    8. リテーナーインレー
    9. ラミネートベニア
    10. 接着ブリッジの支台装置
  3. 歯冠継続歯(ポストクラウン)

★ポーセレン冠(従来型ポーセレンジャケットクラウン)ってなんだ!?どこに入る!!??教科書によってあいまい!

咀嚼機能検査、顎運動検査、筋電図

<顎運動検査>

  1. MKG(マンディブラー・キネジオグラフ):非接触型。切歯点の動きを磁気センサーで捉えて、ポッセルトのバナナを水平面、前頭面、矢状面に描く事ができる。
  2. パントグラフ:接触型。滑走運動を行い、顆頭点の運動を、矢状面と水平面で描く事ができる。
  3. ゴシックアーチ:ご存知のとおり
  4. ヒンジアキシスロケーター顎運動を記録することは出来ない!!!(104)。下顎の蝶番運動の軸を探すためもの。

<筋電図>

咀嚼時の筋活動の順序は内側翼突筋側頭筋咬筋
計測しているのは咀嚼筋活動電位。(104)

<咀嚼機能検査>

直接的
検査法
篩分法
咀嚼効率や咀嚼値に代表されるピーナツ等咀嚼試料を咀嚼させ、その粉砕粒子の分布状態により判定。
1923年Christiansen、1933年Gelmanによって行われた、咀嚼能力を数量的に表そうとした試み。

チューインガムやグミゼリーなどを咀嚼試料として、糖やゼラチン等内容物の溶出量により判定
アンケート
リストアップされた咀嚼可能食品をアンケート表で問い、点数化する事によって、総合的に評価・判定
間接的
検査法
顎運動検査
咀嚼試料を咀嚼させて切歯点の運動を記録し、運動経路、運動リズム、運動速度等を分析する事によって咀嚼機能を評価・判定。
MKG(マンディブラー・キネジオグラフ)やパントグラフなど。
筋電図
咀嚼時の筋活動を記録して、筋電図を分析する事によって判定
咬合接触状態
咬頭嵌合位における咬合接触面積や咬合接触点数を測定し、咬合接触状態から判定
最大咬合力
最大咬合力から判定
※このうち、接触可能食品アンケート法以外の方法はフルデン以外の補綴物装着者や顎関節症患者等における咀嚼機能の診断や治療効果の判定にも用いられる。