調査、統計指標

<解けますか?>

  • 個人としての値のを出さない物はCPIである。
  • 集団に用いられるのはPDICFIである。
  • 診査部位が同じ物はOHI-SPHP、(CPI部分法20歳未満歯面が違う)の組合わせと、GIPlIの組み合わせである。
  • 全ての歯を診査するのはCPI(全歯法)PMAGB CountPIOHIPCRCFIDAIである。
  • 歯面を診査する物はPMAGIOHIOHI-SPCRPlIPHPである。
  • 逆タスキはPDIである。
  • 最高値採用型はCPIOHIである。

<衛生の指標>

  1. 齲蝕の指標
    1. 齲蝕抑制率
    2. RID指数(Rerative Increment of Decay)
  2. 歯周病の指標
    1. CPI(Community Periodontal Index)
      1. 全歯法
      2. 部分診査法
    2. PMA指数
      1. 前歯部法
      2. 全歯法
    3. GI(Gingival Index)
      1. 各歯のGI
      2. 個人のGI
    4. GB count(Gingival Bone count)
    5. PI(Periodontal Index)
    6. PDI(Periodontal Disease Index)
      1. 個人のPDI
      2. 集団のPDI
  3. 歯のフッ素症の指標
    1. CFI(Community Fluorosis Index)
  4. 不正咬合の指標
    1. DAI(Dental Aesthetic Index)
  5. 口腔清掃状態の指標
    1. OHI(Oral Hygiene Index)
      1. DI(Debris Index)
      2. CI(Calculus Index)
    2. OHI-S(Simplified Oral Hygiene Index)
      1. DI-S(Simplified Debris Index)
      2. CI-S(Simplified Calculus Index)
    3. PCR(Plaque Control Record)
    4. PlI(Plaque Index)ピーエルアイ
      1. 各歯のPlI
      2. 個人のPlI
    5. PHP(Patient Hygiene Oerformance Index)

分類
名称
対象
概要
診査基準
診査部位
診査方法
評価値
対応
歯周疾患の指標
CPI
Community Periodontal Index
個人
地域的な歯科保健対策向き
0:BOP(-)
1:BOP(+)
2:歯石(+)、3.5mm以下
3:4-5mm
4:6mm以上
6点法にて最高値を採用
 全歯法(6分画)
  7-4⏌3⏈3⎿4-7
  7-4⏋3⏇3⎾4-7
 部分法
  20歳以上(6分画)
   76⏌1⏌ ⎿67
   76⏋ ⎾1⎾67
  20歳未満(6分画)
   6⏌1⏌ ⎿6
   6⏋ ⎾1⎾6
CPIプローブ
各分画ごとの最高値
※1分画内に要EXTが2歯以上の場合は無効。
0:無し
1:TBI
2:TBI+SRP
3:TBI+SRP
4:TBI+SRP+OPE
PMA Index
Papilla, Marginal and Attached Index
個人
学校検診で便利。
歯肉炎のみ検査
0:炎症(-)
1:炎症(+)
全歯法
 7⏈7 7⏇7の頬側
前歯法
 3⏈3 3⏇3の頬側
視診
各PMAの合計値
 全歯法:Max82,Min0
 前歯法:Max34,Min0

GI
Gingival Index
個人
Silness&Loe
PlIと同じ人
歯肉炎のみ検査
0:なし
1:軽(BOP-)
2:中(BOP+)
3:重
6歯をBMLDごとに採点
 6⏌ 2⏌ ⎿4
  4⏋ ⎾2 ⎾6
視診
プローブ
各歯のGI
 各歯の平均値
個人のGI
 各歯のGIの平均値

GB Count
Gingival Bone Count
個人
歯肉炎と骨吸収を見る
歯肉炎:0~3
骨吸収:0-5
全ての歯
視診
プローブ
X線
動揺度
G score
 歯肉炎点数の平均値
B score
 骨吸収点数の平均値
GB Count
 G score+B score

PI
Periodontal Index
個人
Rusell
歯槽骨の吸収に重点を置いた
野外調査時
 0:なし
 1:軽度歯肉炎
 2:中等度歯肉炎
 4:ー(X線のみ)
 6:AL(+),M(1)
 8:M(2,3)
 院内調査時
 0~2:なし
 4:初期の鋸歯状吸収
 6:歯根長1/2までの吸収
 8:歯根長1/2以上の吸収

全ての歯
視診
プローブ
X線
動揺度
個人のPI
 全歯のPIの平均値

PDI
Periodontal Disease Index
集団
個人
Ramfjord
世界初の歯周疾患の指標で、PIに比べ細かい。
診査部位がイレギュラー
0:なし
1:全周に及ばない歯肉炎
2: 全周に及ぶ歯肉炎
3:強度歯肉炎
4:AL≦3mm
5:3mm<AL≦6mm
6:6mm<AL
6歯
 6⏌  ⎿1⎿4
  4⏋1⏋  ⎾6
視診
プローブ
個人のPDI
 6歯の平均
集団のPDI
 個人のPDIの平均

歯のフッ素症の指標
CFI
Community Fluorosis Index
集団
個人
Dean
地域の歯のフッ素症の流行を見る
0:正常
0.5:あやしい(白斑)
1:ちょっと(白色変化25%)
2:軽度(白色変化50%)
3:中等度(小孔)
4:重度(形成不全)
全ての歯
視診
個人の点数
 2本目に重症な歯の点数を採用
CFI(集団の点数)
 個人の点数の平均値
0.4以下:問題無し
0.4~0.6:境界域
0.6以上:流行地として飲料水の除フッ素を行う。
不正咬合の指標
DAI
Dental Aesthetic Index
個人
WHOの歯科審美指数
歯科治療状態
 0:未治療
 1:治療完了
 2:治療中
歯科治療必要度
 0:必要なし
 1:予防的処置
 2:介入処置
 3:矯正処置
前歯・小臼歯の喪失歯数
叢生
空隙
正中離開
転移・捻転
オーバージェット
開咬
臼歯近遠心咬合
視診
セファロ


口腔清掃状態の指標
OHI
Oral Hygiene 
OHI-S
Simplified Oral Hygiene Index

個人
Greene&Vermillion
歯垢と歯石の沈着状態を見る。
OHIは個人や集団の口腔清掃状態を定量的に見る。
OHI-Sは集団検査に用いられる
CI(Calculs Index)
 0:なし
 1:縁上1/3以下
 2:縁上1/3~2/3 or 縁下に点状
 3: 縁上2/3以上 or 縁下に帯状
DI(Debris Index)
 0:なし
 1:1/3以下
 2:1/3~2/3
 3:2/3以上
OHI
 BとLにて最高値を採用
  6分画
   7-4⏌3⏈3⎿4-7
   7-4⏋3⏇3⎾4-7
OHI-S
 最高値を採用
  6分画
   6B⏌1B⏌ ⎿6B
   6L⏋ ⎾1B⎾6L
視診
探針
染め出し液
プローブ
DI = 点数の平均 Max6 Min0
CI = 点数の平均 Max6 Min0
OHI = DI+CI  Max12 Min0
DI-S = 点数の平均 Max3 Min0
CI-S = 点数の平均 Max3 Min0
OHI-S = DI-S + CI-S Max6 Min0

PCR
Plaque Control Record
個人
O`Leary
プラークの有無だけ。
全ての歯のBMDL
視診
染め出し液
PCR(%)
 100 x 検出歯面 / 被検歯面

PlI
Plaque Index
個人
Silness&Loe
GIと同じ人
0:なし
1:軽度(探針で分かる程度)
2:中等度(肉眼で分かる)
3:重度
BMLDごとに採点
 6歯を
  6⏌ 2⏌ ⎿4
   4⏋ ⎾2 ⎾6
 または全ての歯
探針
各歯のPlI
 各歯の平均値
個人のPlI
 各歯のPlIの平均値

PHP
Patient Hygiene Performance Index
個人
Podshadley&Haley
30秒間洗口してして、水の含嗽はせずそのまま診査する!
プラークの有無だけ。
各歯面を5分割
 近心側、遠心側、中央
 中央歯冠側、中央歯頸側
  6B⏌1B⏌ ⎿6B
  6L⏋ ⎾1B⎾6L
視診
染め出し液
PHP
 各歯面ごとの合計の平均点