嚢胞、腫瘍のクリアリング、分類
- 腺腫様歯原性腫瘍:上顎犬歯部、10〜20代、散在性の不透過像、腺管状構造、花冠状構造
- 骨肉腫:必ず骨組織ないし類骨組織が存在する。
- 悪性黒色腫:遠隔転移が多い。上顎歯肉に好発する。易出血性である。周囲に色素斑を伴う。
- 歯肉癌:下顎の歯肉癌のほうが、上顎に比べ遠隔転移し易い。
- 扁平上皮癌:リンパ性転移する。ブレオマイシンが効く。高分化型が多い。舌癌が歯肉癌より疼痛を伴う。
- 先天性エプーリス:顆粒細胞腫と組織像がほぼ同じ
- フラビーガム:骨吸収を伴う。歯槽堤上にできる。
- 義歯性線維症:骨吸収を伴わない。義歯床縁にできる。
- 線維性骨異形成症:治療は、成長の完了を待って、その後に骨を削る減量術を行う。
- 粘液腫:骨内に侵入増殖する傾向が強いので、健全部位も含めた顎骨切除を選択する。
- 術後性上顎嚢胞:X線像は多種多様!!骨破壊さえもする!!あまり惑わされず、既往歴で見ろ!
- 上顎洞粘液貯留嚢胞:骨破壊はしない!
- 角化嚢胞性歯原性腫瘍:再発傾向が強い。
- 乳頭腫:良性腫瘍なので本来は単純な切除程度だが、薄い歯肉とかの場合は骨膜まで切除する。
- エナメル上皮腫:若年者の場合は開窓を行うことがある!!!
- 下顎癌:知覚麻痺など、神経浸潤の見られる場合は、たとえX線像が浅くとも、区域切除など、広範な切除が必要となる。
- Quincke浮腫:急性、限局性に皮膚あるいは粘膜下組織に浮腫を生じる。通常2,3日で消失する。
- 肉芽腫性口唇炎:口唇にび漫性の腫脹を来す原因不明の疾患。腫脹感、違和感以外の自覚症状に乏しい。
- 粘表皮癌:類表皮(扁平上皮様)細胞、粘液産生細胞、中間細胞からなる悪性腫瘍。像がぐちゃぐちゃなやつ。耳下腺、口蓋線に多い。発育は緩慢。ムチカルミン染色、アルシアンブルー染色やPAS染色で陽性。
- 石灰化上皮性歯原性腫瘍(Pindborg腫瘍):アミロイド物質を伴う!!石灰化もしてるんで、散在性の不透過像を見る。
- 石灰化嚢胞性歯原性腫瘍:嚢胞の形が見える。Ghost cellがある。散在性の不透過像として見える。
- 多形性腺腫:粘液腫様組織と軟骨様組織からなる。
- Warthin腫瘍(腺リンパ腫):両側性に出来ることがある。上皮は内側の高円柱細胞、外側の多角形細胞からなる。そして上皮下に、胚中心を伴うリンパ組織の増殖がある。99mTcO2-が集積する。
- 鰓嚢胞(リンパ上皮性嚢胞、側頸嚢胞):別名も覚えろ
- 悪性リンパ腫にはHodgkinリンパ腫と非Hodgkinリンパ腫があり、前者にはReed-Sternberg巨細胞が見られる。
<歯原性腫瘍>
- 悪性腫瘍
- 扁平上皮癌
- エナメル上皮癌
- 良性腫瘍
- 歯原性上皮+線維
- エナメル上皮腫
- 角化嚢胞性歯原性腫瘍
- 石灰化上皮性歯原性腫瘍(歯原性石灰化上皮腫/Pindborg腫瘍) アミロイド(コンゴーレッド染色)
- 腺腫様歯原性腫瘍 腺管状構造/花管状構造/10歳代/上顎犬歯部/レア
- 歯原性上皮+外胚葉性間葉
- エナメル上皮線維腫
- 石灰化嚢胞性歯原性腫瘍 Ghost Cell
- 歯牙種
- 外胚葉性間葉+間葉
- 歯原性粘液種 テニスラケット状
- 歯原性線維腫
- セメント芽細胞腫
- 骨形成を伴う
- 線維性骨異形成症 すりガラス
- 骨形成性線維腫
<唾液腺腫瘍>
- 悪性腫瘍
- 腺様嚢胞癌:顎下腺、口蓋腺に好発/異形成は軽度/神経に浸潤/篩状構造が見られる
- 粘表皮癌:類表皮(扁平上皮様)細胞、中間細胞、粘液産生細胞/ムチカルミン染色で赤色に、アルシアンブルー染色で青色に染まる。PAS染色でもいける。
- 腺房細胞癌
- 良性腫瘍
- 多形性腺腫:唾液腺腫瘍の中で最も多い。/中年女性/発育は緩慢/腺管状構造が見られる
- Warthin腫瘍(腺リンパ腫):男性に多い。/2層構造の上皮
由来組織よる分類
- 腺体・腺管上皮由来
- Warthin腫瘍
- オンコサイトーマ
- 粘表皮癌
- 腺房細胞癌
- 唾液腺導管癌
- 筋上皮由来
- 筋上皮腫
- 筋上皮癌
- 混合
- 多形腺腫
- 腺様嚢胞癌
- 上皮筋上皮癌
- 基底細胞腺癌
- 基底細胞腺腫