栄養摂取基準

現状

  1. エネルギー摂取量の平均値は徐々に減少している
  2. 脂肪がエネルギーの30%以上の人は男性で20%、女性で30%以上である。
  3. 食塩摂取量は成人男性で12g/day(目標量は9mg未満)女性で10g/day(目標量は7g未満)
  4. 過剰摂取なの
    1. 脂質
    2. 食塩
  5. 摂取不足なの
    1. 食物繊維
    2. n-3系脂肪酸
    3. カリウム
    4. カルシウム
  6. 食事摂取量変化
    1. 米類:減少
    2. 動物性タンパク質:減少
    3. 脂質:減少
    4. 砂糖・菓子類:減少
    5. 野菜:増加
    6. 乳製品:増加
    7. 果実:減少

数値の意味

  1. エネルギー
    1. 推定エネルギー必要量:一日の収支がゼロになると思われる量
  2.  栄養素
    1. 健康の維持・増進と欠乏症予防のため
      1. 推定平均必要量:50%の人が必要量を満たすであろう量
      2. 推奨量:推定平均必要量+2SD(98%)
      3. 目安量:科学的根拠が無く、上の2つの値を設定できない場合につかう、問題ないであろう量。
    2. 耐容上減量:これ以下なら大丈夫であろう量。
      1. 目標量:生活習慣の一次予防を目的として日本人が目標とするべき量。概念図には無い。

    <2010年の主な変更点>

    1. Naナトリウム目標量を、男性9.0g未満、女性7.5g未満に変更
    2. Caカルシウム目安量、目標量から、推奨量を目指すことに変更
    3. エネルギー必要量を、各ライフステージごとに設けた
    4. 乳児や妊産婦、高齢者についての考慮が行われた
    5. 5年ごとに改訂される

    <栄養素>

    • 目標量があるのは炭水化物脂質NaKのみ!!
    • タンパク質、炭水化物、脂質には耐容上限量が無い!!
    • Na、Kには耐容上限量が無い!!
    • ビタミンDEAB6、ナイアシン、葉酸、および大半のミネラルには耐容上限量がある!
    1. 炭水化物:目標量のみ
    2. 脂質:基本的に目標量のみ。n-6n-3系脂肪酸目安量もある。
    3. タンパク質:推定平均必要量、推奨量のみ
    4. ビタミン
      1. 脂溶性
        1. VD:目安量、耐容上限
        2. VE:目安量、耐容上限
        3. VK:目安
        4. VA:推定平均必要量、推奨量、耐容上限
      2. 水溶性
        1. 基本的に推定平均必要量と推奨量。
        2. ナイアシン、VB6、葉酸は加えて耐容上限量も。
        3. 例外としてパントテン酸、ビオチンだけは目安量のみ。
    5. ミネラル
      1. 基本的に推定平均必要量、推奨量、耐容上限量の3点セット!
      2. ナトリウム、カリウム、リン、マンガン、クロムのみ例外
        『黒いマンPのナカ』
        1. Na:推定平均必要量、目標
        2. K:目安量、目標
        3. P:目安量、耐容上限
        4. マンガン:目安量、耐容上限
        5. クロム:推定平均必要量、推奨

    <その他の具体的な栄養数値>

    • 脂肪/全栄養素割合:20〜25%
    • カルシウム:600mg/day
    • 鉄分:8mg/day ただし、月経にて10mg
    • ビタミンA:700μgRE
    • ビタミンC:100mg
    • ビタミンD:5.5μg