理工国家試験対策講義

<Ni>

比較的柔らかいので、弾性係数を低下させる。
Niは細胞毒性がある。

<毒性>

Niよりも、HgBeがヤバい!!特にベリリウムは発がん性がある。
ちょっと前まで、中国産技工物のNi-CrにはBeが入ってた!!大問題に!
なぜかというと、Ni-Crは融点が1500もあるから、扱いにくかった。そこにBeを入れると融点ががる。だから入れてた!
あと、ビスフェノールA。これは環境ホルモン
Bis-GMAを合成する際に使われるのはビスフェノールAとグリシジルメタクリレート(GMA)
ビスフェノールAはポリカーボネートポリサルフォンから作られる。

<義歯床材料>

ポリカーボネートやポリサルフォンは義歯床に使われる。作り方はどっちも射出成形
あと、ポリエーテルサルフォンってのもある。こいつの作り方は射出成形でなく、圧縮成形
ところで、こいつらはなんでこんな作り方が出来るのか!?レジンじゃ出来ないのに!どっちもプラスチックなのに!

<プラスチック>

プラスチックは鎖状高分子立体的網目構造の2つに分けられる。ポリカーボネートとかは鎖状高分子。レジンとかは立体的網目構造。鎖状高分子は加熱すると軟化する!だから別名熱可塑性樹脂という!レジンは加熱するとむしろ硬化して、もっと加熱しちゃうと焦げちゃう。だから別名熱硬化性樹脂という!
じゃあ何度くらい?

<ガラス転移温度>

プラスチックが軟化する温度のこと。
PMMA:115
ポリカーボネート(P.C.):150
ポリサルフォン(P.S.):190
ポリエーテルサルフォン(P.E.S.):225

<粘膜調整剤>

粉末:PEMA(ポリエチルメタクリレート)
液 :フタル酸エステル(=芳香族エステル)(可塑剤)とエタノール流動性を与える)
エタノールは混和時に必要なだけで、揮発性だから速攻に失われる。
粘膜調整剤は2〜3日で交換するのが理想。長くても1週間。それ以上は駄目!
なぜかというと、可塑剤が流出してしまい、柔軟性が喪失されるから。

<エステル化反応>

エステル化反応では、アルコールが反応して、が出来る。
ポリアクリル酸メチルアルコールエステル化して出来るのがMMAと

<象牙質プライマー>

GLUMA3%HEMA5%グルタールアルデヒド
グルタールアルデヒドタンパク質の固定に使われる。これを利用して、象牙質プライマーに含まれ、象牙質コラーゲンを固定する。

<CAD/CAM>

CAD/CAMで使う金属
  1. ジルコニア(Zr-O2)っていうけど、本当はY-TZP半焼結体
  2. 純チタン
  3. チタン合金
  4. アルミナ
  5. Co-Cr

<ジルコニア>

ジルコニアはY-TZP半焼結体(安定化在でYイットリウムを使ったTetragonal Zirconia Polycrystal/正方晶ジルコニア多結晶体)って状態で削る。つまり、ちゃんと焼きの入ったジルコニアは硬すぎて削るのに時間がかかるから、生焼け状態で削って、最後にまた焼き上げる。
また、Ceセリンを使ったCe-TZPは靭性が高く、曲げ強さが小さく硬さが小さい。だから、全然使われていない。物性を改善するためにアルミナを加えたCe-TZP/アルミナがある。
ちなみに、Y-TZP/Al203(ZTA(ATZ)Zirconia-Taughened Alumina)は医科用で、人工股関節とかに使う。
でも、Y-TZPは曲げ強さが900MPaで硬すぎて脆くなってしまい欠け易く、ぶっちゃけ欠点!
そこで二ケイ酸リチウムガラス(アルミナとかいろんな物の総称で、11〜19%の酸化リチウムが入ってる。)を入れて、ちょいと柔らかくして、硬いけど硬すぎない状態を作った!

<英語>

生体親和性:biocompatibility
生体材料:biomaterial
生体活性:bioactivity:生体内で良い働きをする
生体不活性:bioinert:生体内で何にもしないから安心
生体許容性:biotorelant:反応するけど順応できる
生体工学:bioengineering
生体吸収性:biodegradable
生体非吸収性:nonbiodegradable
生物多様性:biodiversity
生物災害:biohazard

<有名人>

エナメルエッチング:Buonocoreボーノコアさん
コンポジットレジン:Bowenさん
MMA/4-META(スーパーボンド):中林さん

総合示説ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

問31b水素結合 64
問32eエステル化反応 25
問33cフタル酸エステル 84
問34dNa2OAl2O36Si02 19.7→削除
cはリューサイト
dはソーダ長石。他にもカリ長石ってのもある。
eは陶土(カオリン)
問35ceイットリウム、セリウムの酸化物 37
問36d陶材焼付け用金合金 72
陶材焼付用は1200度
白金加金とタイプ4はほとんど成分的に同じ!
低カラットは900以下
問37acアルゴン、窒素 42.9
問38cニッケルチタン 83
問39acd 着色剤、BPO、PMMA 50
エチレングリコールジメタクリレーとはEDMAで、液成分で架橋剤
問40bcDMPT、DHPT 53 
こいつは液に入ってる!
ジメチルパラトルイジン
ジヒドロキシエチルパラトルイジン

再試ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

MMA硬化は付加重合反応 →削除
歯科用陶材の成分は?長石、石英、カオリン
Cuの含有量が最も多いものは?タイプ4金合金。Cuは機械的性質アップと融点ダウン!
陶材焼付け用は、基本的に入れない。銅の酸化で陶材の変色したり、融点下げるからコーピングが溶ける危険性がある!
合金の弾性係数を下げるのはニッケル!
Cu,Coは機械的性質向上!
Niはふにゃんふにゃんになる!
Pdは銀の脱硫化剤!
Znは脱酸化剤!
粉末にBPO、液に第3級アミン!
象牙質プライマーに含まれる物は?グルタールアルデヒド
HEMA聞いたことあるよね?GLUMAってあるじゃん?あれはグルタールアルデヒドとHEMA!
グルタールアルデヒドはホルマリンみたいにタンパクを固定できる。

衛生士卒業試験ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

石膏の硬化時間が延長する物は?
練和時間の延長
練和速度の増加
10%までの食塩水なら硬化促進!!
石工の硬化促進、遅延剤やれ!
ビニルシリコーンラバーの連合印象で正ものは?
副産物にアルコールが出るのは縮重合型!エグザファインとかは全部付加型のビニルシリコーン!
Si-H基の水素原子が水素ガスの発生の原因となる!
ハイドロジンポリシロキサン(ベース)とポリビニルシロキサン(キャタリスト)はSi-Hで結合する!
レジン添加型グラスアイオノマーセメントで正しいものは?
4METAが添加されてる→4メタは接着剤だから×
液の主成分はメタクリル酸→それはMMA合成に使うやつだから×
水溶性レジンモノマーが添加されている→HEMAのことだから○
フッ素放出量が従来型よりも少ない。→レジン成分が増えるから○
ニッケルアレルギーの患者に使える物は?
Ni-Ti
タイプ4→入ってないから○
金パラ→入ってないから○
18-8ステンレススチール→Cr18%!とNi8%!18-8はクロムとニッケル!!!!
義歯床用アクリルレジンで正しいのは?
吸水性がある、比重は水より大きい
MMAは比重は水より軽い!PMMAは水より重い!!
GICの成分のアルミノシリケートグラスってのは、いろんな物の総称だけど、そこにフッ素化合物が入ってる!だから、フッ素放出性がある