咀嚼機能検査、顎運動検査、筋電図

<顎運動検査>

  1. MKG(マンディブラー・キネジオグラフ):非接触型。切歯点の動きを磁気センサーで捉えて、ポッセルトのバナナを水平面、前頭面、矢状面に描く事ができる。
  2. パントグラフ:接触型。滑走運動を行い、顆頭点の運動を、矢状面と水平面で描く事ができる。
  3. ゴシックアーチ:ご存知のとおり
  4. ヒンジアキシスロケーター顎運動を記録することは出来ない!!!(104)。下顎の蝶番運動の軸を探すためもの。

<筋電図>

咀嚼時の筋活動の順序は内側翼突筋側頭筋咬筋
計測しているのは咀嚼筋活動電位。(104)

<咀嚼機能検査>

直接的
検査法
篩分法
咀嚼効率や咀嚼値に代表されるピーナツ等咀嚼試料を咀嚼させ、その粉砕粒子の分布状態により判定。
1923年Christiansen、1933年Gelmanによって行われた、咀嚼能力を数量的に表そうとした試み。

チューインガムやグミゼリーなどを咀嚼試料として、糖やゼラチン等内容物の溶出量により判定
アンケート
リストアップされた咀嚼可能食品をアンケート表で問い、点数化する事によって、総合的に評価・判定
間接的
検査法
顎運動検査
咀嚼試料を咀嚼させて切歯点の運動を記録し、運動経路、運動リズム、運動速度等を分析する事によって咀嚼機能を評価・判定。
MKG(マンディブラー・キネジオグラフ)やパントグラフなど。
筋電図
咀嚼時の筋活動を記録して、筋電図を分析する事によって判定
咬合接触状態
咬頭嵌合位における咬合接触面積や咬合接触点数を測定し、咬合接触状態から判定
最大咬合力
最大咬合力から判定
※このうち、接触可能食品アンケート法以外の方法はフルデン以外の補綴物装着者や顎関節症患者等における咀嚼機能の診断や治療効果の判定にも用いられる。