矯正装置

<アクチバトール>

適応症

  1. 下顎後退を伴う上顎前突
  2. 機能性化学前突
  3. 過蓋咬合
  4. 交叉咬合
  5. 保隙
  6. 保定

その他

  1. アクチバトールは夜間睡眠中に最低10時間以上装着する。
  2. 誘導面
    1. 咬合挙上したい場合、誘導面は臼歯部に設ける。
    2. 下顎劣成長を伴う上顎前突の時、誘導面は上顎前歯舌側面に設ける。
    3. 機能性下顎前突の時、誘導面は下顎前歯舌側面に設ける。
  3. 誘導線
    1. 上顎唇側誘導線:下顎後退の治療に用いる
    2. 顎間誘導線:機能正反対咬合に用いる
    3. 下顎唇側誘導線:下顎前歯に加わる口唇圧を排除する

<その他機能的矯正装置>

  • バイオネーターは顎の成長促進作用がある。
  • フランケルの装置はレジンプレートにより歯列弓を側方拡大させる。

<拡大装置>

  • クワドへリックスは歯列の側方拡大をするが、歯槽基底弓は拡大しない。従って、正中口外縫合を離開させない。
  • 一方で、急速拡大装置と緩徐拡大装置は歯槽基底弓を拡大するため、離開が生じる。
  • クワドへリックスと緩徐拡大装置では、側方歯が傾斜移動する。
  • 急速拡大装置では、1回に0.2〜0.25mmほど拡大し、それを1日に2回行うので、1日に0.4〜0.5mm拡大することになり、最終的には2,3週間で10mm以上の拡大を目指す。
  • 緩徐拡大装置は数ヶ月以上の期間をかけて行う。

<その他の矯正装置>

リンガルアーチの補助弾線は、単式弾線、複式弾線、指様断線、連続弾線の4つ。
垂直ゴムはオーバーバイトが大きくなる。
顎間固定装置(ゴム)はマルチブラケット装置を併用するため、自ずと永久歯列期に適応が限定される。
咬合斜面板でFMAは大きくなる

矯正あるある

  • モンゴロイドはコーカソイドに比べ切歯がシャベル状である
  • 犬歯唇側低位はモンゴロイドの特徴
  • 狭窄した歯列弓はコーカソイドの特徴
  • 機能的反対咬合はモンゴロイドの特徴
  • 前後系が小さい頭蓋はモンゴロイドの特徴
  • 丸い主線を屈曲できるのはヤングのプライヤーと、ピーソーのプライヤー三嘴のプライヤーのみ。
  • 補助断線の屈曲は、ヤングジャラバックライトワイヤーバードビークのプライヤーの4つ。
  • 埋伏過剰歯は発見後、期に抜去することが望ましい。
  • 下顎骨が後方回転した場合のIMPAは変わらない。

砂糖、代替甘味料

<砂糖(ショ糖)>

  1. 食品に対する防腐性あり
  2. 生産効率の最もいエネルギー源
  3. 日本人の年間消費量は一人当たり20kg以下で、先進国の中では最も少ない。
  4. 食事中の甘味飲料中の砂糖は齲蝕との関連性が
  5. 糖質の中ではショ糖が一番齲蝕誘発率が

<代替甘味料>


甘味料
原材料
甘さ(対ショ糖100)
齲蝕原性
その他
注意点
糖質
二糖
パラチノース
ショ糖
40
なし
ショ糖の異性体
ーーーー
オリゴ糖
カップリングシュガー
デンプンとショ糖
60
低カロリー
ーーーー
フラクトオリゴ糖
ショ糖と果糖
50
ーーーー
ーーーー
イソマルトオリゴ糖
ブドウ糖
ーーーー
ーーーー
糖アルコール
ソルビトール
ブドウ糖
65
なし
ーーーー
大量摂取にて下痢
マンニトール
ショ糖やブドウ糖
70
ーーーー
キシリトール
キシロース
100
なし
インスリンを介さずに細胞に取り込まれ速やかに代謝されるので、糖尿病患者に有用
マルチトール
デンプン
なし
低カロリー
低カロリー性甘味料
芳香族系
サッカリン

500
なし
ーーーー
ーーーー
ペプチド系
アスパルテーム
アミノ酸
200
なし
ーーーー
フェニルケトン尿症患者には使用注意
配糖体
ステビア
植物
300
なし
ステビアレバウディアナっていう植物からとれる
ーーーー

プラーク

<プラークの組成>

  • 細菌:70%
  • 間質成分:30%
    • 不溶性グルカン
    • 唾液由来の糖タンパク質

<プラークの形成機序>

<プラーク内細菌>

ストレプトコッカス:プラーク内で初期から成熟期まで常に優位
ナイセリアノカルディア:好気性のため、徐々に減少して行く

酸素
グラム陽性
酸素
グラム陰性
球菌
通性嫌気性
ストレプトコッカス
スタフィロコッカス
好気性
ナイセリア
ノカルディア
偏性嫌気性
ペプトストレプトコッカス
偏性嫌気性
ベイヨネラ
桿菌
好気性または通性嫌気性
アクチノマイセス
コリネバクテリウム
ラクトバシラス
好気性または通性嫌気性
アクチノバチラス
カンピロバクター
エシェリキアコリ
偏性嫌気性
ユウバクテリウム
偏性嫌気性
フゾバクテリウム
プレボテラ
ポルフィロモナス
スピロヘータ

偏性嫌気性
トレポネーマ

学校保健

  • 保健管理学校保健法に基づき行われる。実施者は学校保健安全法にて学校医、学校歯科医、学校薬剤師と定められている。
    • 健康診断
    • 健康相談
    • 学校環境衛生
    • 伝染病予防
  • 保健教育学校教育法に基づき行われる。実施者は同法にて保健主事養護教諭と定められている。
    • 保健学習
    • 保健指導

学校歯科医の職務

  1. 学校保健安全計画の立案に参与
  2. 定期健康診断:6月30日までに学校長の責任で行う。検査の記録は5年間保存する。
  3. 予防処置と保健指導
  4. 歯科健康相談
  5. 就学時の歯科健康診:就学4ヶ月前までに市町村の教育委員会の責任で行う。
  6. 保健管理の専門的事項の指導

学校保健の注意点

  1. 学校歯科医は大学保育所以外ならどこの学校でも置く。
  2. 学校職員の歯科検診はやらないが、歯科保険の対象ではある。
  3. 学校歯科医は学校環境衛生の維持および改善に参加していない。
  4. 学校保健の対象者には教職員は含む
  5. 検診の結果は21日以内に保護者に通達する。
  6. 現在の12歳の齲蝕罹患率は50%以下だが、DMFT指数は1以上。WHOではDMFT指数1以下を目指している。

環境基準

<水>

下水処理

  1. 好気性処理
    1. 活性汚泥法:曝気槽にて行われ、二酸化窒素、硫酸塩、硝酸塩などが発生します。
    2. 濾床法:現在使われていない。時間がかかる。
  2. 嫌気性処理
    1. 腐敗槽を用いる。
    2. メタンや硫化水素が発生する。
    3. 現在行われていない。

水道法

  • F:0.8mg/l以下。成分は。。。
    • フッ化ナトリウム
    • ケイフッ化ナトリウム
  • 大腸菌群:検出されては行けない
  • ウイルス類:規定なし
  • その他の水質
    • 海や川、湖の水質:環境基本
    • 下水への排出基準:下水道
    • 事業排水の排水基準:水質汚濁防止
  • 水質汚濁の指標
    • BOD生物学的酸素要求量:汚いと
    • COD化学的酸素要求量:汚いと
    • TOD総酸素要求量:汚いと
    • SS浮遊物質:汚いと
    • DO溶存酸素量:汚いと

浄水処理

  • 上水道の普及率:97.5%
  • 沈殿、濾過、消毒の3ステップ
  • 方法
    • 急速濾過法:硫酸アルミニウムを加えて無理矢理沈殿させる
    • 緩徐濾過法:ゆっくり沈殿

<空気>

  • 一酸化炭素:建物内で10ppm以下
  • 二酸化炭素
    • 大気中:0.03%
    • 呼気中:4.5%
    • 室内許容濃度:0.1%
    • 中毒発現量:6%

温熱環境

  1. 基本項目
    1. 気温
    2. 湿度
      1. アウグスト乾湿温度計:気流の影響を受け易い
      2. アスマン通風乾湿温度計:こっちが優秀
    3. 気流
      1. カタ寒暖
      2. 風速
    4. 輻射熱
      1. 黒球温度
  2. 総合的温熱指数
    1. 不快指数:気温湿度
    2. 感覚温度:気温湿度気流
    3. 修正感覚(有効)温度:輻射熱湿度気流

齲蝕、歯周病の疫学、歯の寿命

<齲蝕の疫学>

  1. 齲蝕:男
  2. 根面齲蝕:男
  3. 歯周病:男
  4. 歯周病の好発部位は下顎前歯と上下顎臼歯部
  5. 歯周病の人種別感度に差は無い
  6. 歯を失う原因:齲蝕歯周病

<歯の寿命>

  • 最も寿命の長い歯牙:下顎犬歯(70年)
  • 最も寿命の短い歯牙:下顎第2大臼歯(50年)
  • 上顎で最も寿命のい歯牙は?:中切
  • 下顎で最も寿命の長い歯牙は?:
  • 対顎同名歯同士で下顎の方が寿命の短い歯牙は?:第1大臼歯、第2大臼歯のみ。あとは下顎の方がい。

<喪失歯数>

  • 40歳:2
  • 60歳:7
  • 70歳:15
  • 8020運動(80歳以上の20%の人が、20本以上の残存歯を有する)は達成。

母子保健

乳幼児の齲蝕予防


  1. 0〜6ヶ月:何もする必要は無い
  2. 6ヶ月〜1年:ガーゼで拭う。離乳を始める。
  3. 1〜1年6ヶ月:断乳させる
  4. 1年6ヶ月〜2歳:通常の歯ブラシにて毎日の口腔清掃を習慣化させる
  5. 2歳〜3歳:子ども自身に磨かせ、親は点検磨きを必ずする。

市町村がやる事

  1. 健康診査
    1. 妊婦:妊婦健康診査
    2. 乳幼児:先天性代謝異常の検査
    3. 乳幼児健康診査
    4. 1歳6ヶ月時健康診査
    5. 3歳児健康診査
  2. 保健指導
  3. 新生児、妊産婦の訪問指導
  4. 母子健康手帳の交付
  5. 母子健康センターの設置

都道府県がやる事

  1. 未熟児の訪問指導
  2. 養育医療:体重が2000g以下。 ※2500g未満で低体重出生児。都道府県に届け出る。

虐待の対応。届け出先は

  1. 都道府県の福祉事務所
  2. 児童相談所
  3. 市町村の児童福祉担当科