骨代謝、硬組織形成

<ホルモン御三家>

カルシトニン

効果部位:破骨細胞腎臓

PTH

効果部位:骨芽細胞腎臓

活性型ビタミンVD3

効果部位:骨芽細胞小腸
合成過程:表皮にてビタミンDが合成され、肝臓腎臓にて水酸化される。

<破骨細胞>

大きさ:20〜100μm
分化:CFU-GMを前駆細胞とするマクロファージ系の造血幹細胞から分化する。

破骨細胞を活性化する因子

  1. 破骨細胞活性化因子(OAF)
    1. IL-1
    2. IL-6
    3. TNF-α
    4. DIF
    5. PGE2
  2. m-csf造血幹細胞c-fmsに結合)
  3. LANKL破骨細胞造血幹細胞LANKに結合)
  4. PTH上皮小体から分泌)
  5. 活性化ビタミンD3
  6. コラーゲン断片

破骨細胞を抑制する因子

  1. カルシトニン甲状腺から分泌)

破骨細胞が使う酵素、材料

  1. カルボニックアンヒドラーゼ(炭酸脱水素酵素)II
  2. カテプシンK 
  3. TRAP(酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ)
  4. HCl(塩酸)

その他の重要なキーワード

  1. 破骨細胞のインテグリンと骨表面のオステオポンチンンRGD配列が結合することで、シーリングゾーンが形成される
  2. コラーゲン断片はトランスサイトーシスによって排出される
  3. アルカリホスファターゼは骨芽細胞

<象牙質形成機序>

  1. 象牙質の石灰化はエナメル質よりもい!!
  2. NPP(ヌクレオチドピロフォスファターゼ)基質小胞の膜上にある酵素で、ATPからリン酸を2つからなるピロリン酸を奪い、AMPを捨てる。
  3. TNAP(組織非特異的アルカリフォスファターゼ)基質小胞の膜上にある酵素で、ピロリン酸を2つのリン酸に分解する。
  4. 基質小胞:リン酸Caイオンを取り込んで、結晶を構築する。結晶は小胞を突き破って分泌される。

<エナメル質形成機序>

  1. エナメル芽細胞がアメロゲニンを分泌
  2. アメロゲニンがミセルを形成
  3. エナメリシンEMSP-1によりミセルが切断され、間隙ができる
  4. 間隙にエナメリンHAを持ってきて、一緒に収まる。
  5. 後でエナメリンも分解されるが、成熟後は最も多いたんぱく成分となる。