<慢性歯周炎>
原因細菌:
- Red Complexと呼ばれる3つの細菌
- P.g.菌
- T.d.菌
- T.f.菌
- それに加えて、A.a菌
<侵襲性歯周炎>
以前は早期発症型歯周炎(思春期前、若年性、急速進行性、歯周炎)とされていたもののほとんど。原因細菌
- A.a.菌
- P.g.菌
特徴
- 家族内集積が見られる
- プラーク付着量と重症度は必ずしも一致しない
- 広汎型では血清抗体反応が無いが、限局型では有る。
- 30歳以下、特に思春期前後での発症が多い
- 限局型では、第1大臼歯と前歯部に限局した歯槽骨吸収が見られる
<急性壊死性潰瘍性歯周炎>
原因
- 細菌
- P.i.
- T.d.
- プラークコントロール不良
- 全身状態の悪化:ストレス、栄養不足
- 喫煙者
症状
- 歯間乳頭と辺縁歯肉の壊死および潰瘍(クレーター状歯肉)→易出血性、接触痛
- 灰色の偽膜
- 強い口臭
- 発熱や倦怠感などの全身症状
治療
- 急性症状があるうち
- 抗菌薬の投与
- 含嗽薬
- ガーゼによる清掃(接触痛が強いので、ブラッシングは避ける)
- 安静、栄養補給
- 急性症状が治まったら
- プラークコントロール
- SRP
<慢性剥離性歯肉炎>
原因
不明。閉経後の女性に多いので、ホルモンバランスが関与していると考えられる。
症状
- 水疱形成、浮腫性紅斑、歯肉上皮の剥離→接触痛、易出血性
- 頬側歯肉に多く見られる
治療
原因不明のため対症療法
- プラークコントロール
- 抗菌薬
- ステロイド剤
<妊娠性歯肉炎>
原因:
- P.i.菌
- プラーク
- ホルモンバランス
治療
プラークコントロール