それぞれの歯周炎

<慢性歯周炎>

原因細菌:

  1. Red Complexと呼ばれる3つの細菌
    1. P.g.菌
    2. T.d.菌
    3. T.f.菌
  2. それに加えて、A.a菌

<侵襲性歯周炎>

以前は早期発症型歯周炎(思春期前、若年性、急速進行性、歯周炎)とされていたもののほとんど。

原因細菌

  1. A.a.菌
  2. P.g.菌

特徴

  1. 家族内集積が見られる
  2. プラーク付着量と重症度は必ずしも一致しない
  3. 広汎型では血清抗体反応が無いが、限局型では有る
  4. 30歳以下、特に思春期前後での発症が多い
  5. 限局型では、第1大臼歯前歯部に限局した歯槽骨吸収が見られる

<急性壊死性潰瘍性歯周炎>

原因

  1. 細菌
    1. P.i.
    2. T.d.
  2. プラークコントロール不良
  3. 全身状態の悪化:ストレス、栄養不足
  4. 喫煙者

症状

  1. 歯間乳頭と辺縁歯肉の壊死および潰瘍(クレーター状歯肉)→易出血性接触痛
  2. 灰色の偽膜
  3. 強い口臭
  4. 発熱や倦怠感などの全身症状

治療

  1. 急性症状があるうち
    1. 抗菌薬の投与
    2. 含嗽薬
    3. ガーゼによる清掃(接触痛が強いので、ブラッシングは避ける)
    4. 安静、栄養補給
  2. 急性症状が治まったら
    1. プラークコントロール
    2. SRP

<慢性剥離性歯肉炎>

原因

不明。閉経後の性に多いので、ホルモンバランスが関与していると考えられる。

症状

  • 水疱形成、浮腫性紅斑歯肉上皮の剥離接触痛易出血性
  • 頬側歯肉に多く見られる

治療

原因不明のため対症療法
  1. プラークコントロール
  2. 抗菌薬
  3. ステロイド剤

<妊娠性歯肉炎>

原因:

  1. P.i.
  2. プラーク
  3. ホルモンバランス

治療

プラークコントロール