- 麻酔中に生じる筋硬直を伴う急激な体温上昇のこと。
- 脱分極性筋弛緩薬(スキサメトニウム)を投与して筋弛緩が得られず、咬筋の緊張がみられる場合、悪性高熱症を疑う。
- ハロタンとスキサメトニウムで誘発される
- 骨格筋のCa代謝の先天的異常が原因と言われる
- 死亡率が高い。
- 骨格筋以上硬直に伴って、筋肉中のミオグロビンが尿中に遊離し、ミオグロビン尿がみられる。肉眼的には赤褐色の着色尿である。
- 体温上昇(0.5度/15分以上で40度以上)
- 不整脈
- 心拍数増加(頻脈)
- 高血圧
- チアノーゼ
- 呼吸性アシドーシス
- 代謝性アシドーシス
- ミオグロビン尿
- 高カリウム血症
- 筋硬直
- 治療には
- ダントロレンナトリウムの投与
- 酸素吸入
- 冷却
- アシドーシスの補正 などがある。