<胆汁>
生成から排出まで
胆汁は肝臓の肝細胞で200〜800ml/日ほど作られる。一時的に胆嚢に蓄えられ、濃縮される。食事による刺激により収縮し、小腸(十二指腸)に排出される。具体的な排出経路
- 肝臓
- 肝細胞
- 毛細胆管
- Hering管
- 小葉間胆管
- 肝管(左肝管、右肝管)
- 肝門部
- 左肝管と右肝管の合流
- 総肝管
- 総肝管と胆嚢管の合流
- 総胆管
- 十二指腸乳頭部
- 総胆管と膵管(主膵管)の合流
- 共通管
- 開口
組成と機能
- 胆汁酸:脂肪の乳化に関わる。回腸の終末部で再吸収され、腸管循環される。
- 胆汁色素:ヘモグロビンの分解産物であるビリベルジンやビリルビンのこと。
- コレステロール
- 無機塩類
黄疸
胆汁の排出不能により、血中ビリルビン濃度が上昇したことによる諸症状。
- 症状:皮膚や目の黄色変色、皮膚のかゆみ、色の濃い尿、灰白色の便
- 原因:膵癌、胆管癌、胆石、胆道損傷