肝臓、胆嚢、胆汁、膵臓

<胆汁>

生成から排出まで

胆汁は肝臓細胞で200〜800ml/日ほど作られる。一時的に胆嚢に蓄えられ、濃縮される。食事による刺激により収縮し、小腸(十二指腸)に排出される。

具体的な排出経路

  1. 肝臓
    1. 肝細胞
    2. 毛細胆管
    3. Hering管
    4. 小葉間胆管
    5. 肝管(左肝管、右肝管)
  2. 肝門部
    1. 左肝管右肝管の合流
    2. 総肝管
    3. 総肝管胆嚢管の合流
    4. 総胆管
  3. 十二指腸乳頭部
    1. 総胆管膵管(主膵管)の合流
    2. 共通管
    3. 開口

組成と機能

  1. 胆汁酸:脂肪の乳化に関わる。回腸の終末部で再吸収され、腸管循環される。
  2. 胆汁色素ヘモグロビンの分解産物であるビリベルジンビリルビンのこと。
  3. コレステロール
  4. 無機塩類

黄疸

胆汁の排出不能により、血中ビリルビン濃度が上昇したことによる諸症状。
  1. 症状:皮膚や目の黄色変色、皮膚のかゆみ、色の濃い尿、灰白色の便
  2. 原因:膵癌、胆管癌、胆石、胆道損傷