齲蝕の分類

<急性齲蝕・慢性齲蝕>



急性齲蝕
慢性齲蝕
1
年齢
若年者(学童期)
中高年者
2
好発部位
小窩裂溝
小窩裂溝、隣接面
3
進行速度・形態
早い、穿通性
遅い、穿下性
4
齲蝕円錐
不明瞭
明瞭
5
軟化象牙質
多い
少ない
6
硬化象牙質
少ない
多い
7
象牙細管内防御反応
ほぼ無い
明瞭
8
修復象牙質
少ない
多い
9
着色
黄白色
黒褐色
10
染色性
有用
困難

<エナメル質齲蝕・象牙質齲蝕>
  • 表層エナメル質 20〜30μm
  • 表層下エナメル質
    • 病巣体部
    • 不透明層
    • 透明層
Furrerの旧分類
多菌層
寡菌層
先駆菌層
混濁層
透明層
生活反応層
正常層
感染
あり(外層)
なし(内層)
なし
染色性
あり
なし
なし
痛覚
なし
あり
あり
再石灰化
なし
あり
あり
構造
細管内部
結晶
ウィットロカイト
ほぼ無し
さいころ状の大結晶に変化
顆粒、小板状結晶が沈着
なし
象牙芽細胞突起
消失
滑沢柱状
孔、凹みあり
小孔、凹みあり
滑沢柱状
有機基質
コラーゲン
架橋崩壊
架橋が前駆体に移行
正常
横紋構造
消失
残存
正常
無機基質
結晶形状
著しく脱灰、顆粒状
程々に脱灰、小板状
正常
結晶配列
不規則に散在
コラーゲンに付着して周期的に配列
周期的