止血法
<全身止血法(化学的止血法のみ。全身止血剤)>
- 血管強化材
- アドレノクロム製剤
- カルバゾクロム製剤
- アスコルビン酸(ビタミンC)
- 結合型エストロゲン
- 凝固促進剤
- ヘモコアグラーゼ
- ビタミンK剤
- 抗線溶剤
- トラネキサム酸
- イプシロンアミノカプロン酸
- 血液製剤
- 第8因子
- 第9因子
- 第11因子
- フィブリノーゲン製剤
- その他
- 副腎皮質ステロイド剤
<局所止血法>
- 化学的止血法(局所止血剤)
- 塩化アルミニウム:収斂作用(組織や血管を縮める作用)による
- 酸化セルロース:吸収性止血薬。血液の浸潤により本剤が膨張し、凝固物の形成を促進する。
- ゼラチン:吸収性止血薬。ウシ由来。フィブリンと同様の止血効果を持つ。1ヶ月以内に吸収される。
- トロンビン粉末:凝固機序作用薬。人、ウシ由来の生理的凝固因子。
- アルギン酸ナトリウム:凝固因子増加作用薬。フィブリノーゲンからフィブリンへの変化促進。
- アドレナリン:末梢血管α作用にて血管収縮。
- 物理的止血法
- 冷却:血管収縮作用。
- 凍結止血:液体窒素による、一時的、緊急的止血
- 焼灼止血法
- 電気凝固止血法
- レーザー凝固止血法
- 機械的止血法
- 一時的止血法
- 血管中心部指圧法:動脈性出血に対して中枢性の動脈を経皮的に圧迫する。
- 総頸動脈指圧法:胸鎖乳突筋内側、頸椎の頸動脈結節(第6頸椎横突起前結節)
- 顔面動脈指圧法:下顎角1.5cm前方
- 口唇動脈指圧法:口角部を口腔内外から挟んで圧迫
- 出血部圧迫法:毛細血管性出血に際にガーゼ圧迫する。
- 塞栓法:広範な出血に対してガーゼをつめて圧迫。局所止血剤を併用すると効果的。
- 圧迫包帯法:ガーゼ圧迫に包帯固定をプラス!
- 永久止血法
- 結紮法:血管の断端を止血鉗子で掴み、結紮する。
- 側壁結紮法:太い血管の穿孔に対し、止血鉗子で穿孔部を掴み縫合する。
- 括約結紮法:側壁結紮法をより強固にしたもの。
- 血管圧挫法:皮下の小血管の出血に対して出血部を止血鉗子で掴み、10分程度放置する。
- 血管捻転法:血管圧挫法より、鉗子を2,3回転させる。
- 創縁法合法:創縁を緊密に縫合することで止血する。皮下の小血管出血に用いる。
- 挫滅法:骨出血に対し、骨挫滅棒で骨を挫滅させ、血管を塞ぐ。