切削器具、レーザー

<回転切削器具>

  • マイクロモーター
    • 低速マイクロモーター:100〜4万rpm
    • 倍速マイクロモーター:10万〜20万rpm
  • エアータービン:
    • エアーベアリング:30万〜45万rpm
    • ボールベアリング:45万〜50万rpm
    • フェザータッチ:30〜80g

<手用切削器具>

3連数字

  1. 刃部の幅(1/10mm)
  2. 刃の長さ(mm)
  3. 刃部と把柄部のなす角度(100分度数)

4連数字

  1. 刃部の幅(1/10mm)
  2. 刃の角度(大きい方)(100分度数)
  3. 刃の長さ(mm)
  4. 刃部と把柄部のなす角度(100分度数)

使い方

軟化象牙質の除去:スプーンエキスカベータ
遊離エナメル質の除去:チゼル
窩壁の平坦化:ホウハチェットチゼル
窩縁斜面の付与:チゼル
側室仕上げ:ハチェット
歯肉側下縁外斜面付与:ジンジバルトリーマー
線角、点角の仕上げ:アングルフォーマー

  • 直接金修復:ジスコイドクレオイドアングルフォーマー
  • アマルガム、ワックスパターン:ジスコイドクレオイド

<レーザー>

LASERの正式名:Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation (誘導放出による光の増幅)
  • 個体:ルビーNd:YAGEr:YAG
  • 気体:CO2ArHe-Ne
  • 液体:色素レーザー
  • 半導体:GaAlAs
  • 表面吸収型レーザーは CO2Er:YAG
  • 組織透過性レーザーはNd:YAG半導体He-Ne
  • 吸収特性:Er:YAGCO2
  • Er:YAGは波長3μmでによく吸収される
  • CO2は波長10μmでヒドロキシアパタイトによく吸収される
  • 硬組織の切削に用いるもの:Er:YAGのみ
  • 凝固に用いるもの:Nd:YAGCO2

CO2レーザーの特徴

  • 熱エネルギーが高く、歯質を炭化する
  • CO2は波長10μmでヒドロキシアパタイトによく吸収される
  • 窩洞形成可能
  • 組織の切除に用いられる

Er:YAGレーザーの特徴

  • Er:YAGは波長3μmでによく吸収される
  • に対する吸収効率が極めて高い
    →歯質の含有する水分に吸収されて硬組織の蒸散を引き起こし、歯を切削する。
  • 歯石の除去や組織の切開にも使用できる
  • 歯肉のメラニン沈着除去に、表面吸収型レーザーが用いられる。あとケミカルピーリングもできる

Nd:YAGレーザーの特徴

  • 波長は1.064μm
  • 色素選択性があり、黒色色素酸化チタンによく吸収される。
    →切削部分を墨汁で染色すれば、軟化象牙質の除去も出来なくはない
  • 金属の溶接に用いられる
  • 根管治療、齲蝕予防に用いられる
  • ...けど、国試的にはNd:YAGは歯に当てちゃ行けない!!!!!現在使用禁忌!!

半導体レーザー

  • 齲蝕の診断(DIAGNOdent)や血流計に用いられる
  • 鎮静、焦燥治癒促進作用、血行促進作用がある。(LLLT
  • 切開、蒸散(HLLT)

He-Neレーザー

  • 鎮静、少々治癒の促進、血行促進作用がある。(LLLT)

『切削可能なレーザー』は『Er:YAG』のみ!!!

現在厚生労働省が認可している『歯質切削可能なレーザー』はEr:YAGとCO2。でも、保険適用できるレーザーはEr:YAGのみ!だから、国試的にCO2レーザーの選択肢は限りなく優先度が低くなる。

<エアブレイシブ>

50μmの酸化アルミニウムの粒子を衝突させる。
酸化アルミニウムと言えば、ホワイトポイントとおんなじ。