ウイルス感染症
<手足口病>
- コクサッキーA16ウイルスやエンテロウイルスの感染による。
- 比較的狭い地域で流行する
- 口腔粘膜、手、足、に水疱を形成する。
- 多くは4,5日で自然治癒するので、治療法は患部を清潔に保つのみ。
<ヘルパンギーナ(口峡部アンギーナ)>
- コクサッキーA4ウイルスの感染による。
- 1〜5歳の幼児期に好発する。
- 急に高熱を出す。
- 口峡部に小水疱を作り、自壊してアフタ性潰瘍を作る。
- 1,2週間で自然治癒する。
<単純疱疹・疱疹性口内炎>
- HSV-1の感染による。
- 初感染の場合は疱疹性口内炎で、再発型の場合は単純疱疹といい症状はより軽くなる。
- 初感染は不顕性感染の場合が多い。
- 皮膚粘膜移行部の小水疱と、それが破れることによる有痛性のびらんが特徴。
- 初感染では6歳以下の小児に初感染し、38℃以上の発熱を伴う。
- HSVは三叉神経節内や三叉神経支配領域の上皮内に潜伏、持続感染し、種々の要因により再発する。
- 水疱が1日で破れ、1週間強で完治する。
- 抗ウイルス薬のアシクロビル、ビタラビンを用いる。
- 3〜10日で抗体価が上がる
<水痘>
- VZVの感染による。
- 『みずぼうそう』ともいう。
- 2週間の潜伏期間を経て、発熱、全身倦怠感などの前駆症状がある。
- その後、粘膜に小水疱を生じるウイルス性感染症である。
- 全身に先駆けて、口腔内に小水疱が生じる。