<流行性耳下腺炎(おたふく風邪)>
流行性耳下腺炎とは、パラミクソウイルス科の
ムンプスウイルス(
RNA)の感染による耳下腺炎。通称
おたふく風邪。
症状
- 6〜8歳の男子に好発。これより低年齢は母体からの免疫の引き継ぎがある。
- 急性期にはIgM値が上昇する
- 2〜3週間の潜伏期間がある。
- 潜伏期間に抗体価の上昇が見られる
- 前駆症状として、発熱や頭痛など、1〜2日のインフルエンザ症状がある。
- 両側の耳下腺が腫脹し、有痛性である。唾液の分泌低下を生じる。
- 成人での発症は重篤で、男性では睾丸炎、女性では卵巣炎を起こすことも。
- 合併症として、性腺炎、膵炎、脳炎、甲状腺炎、腎炎、髄膜炎などがある。
診断
Mikulicz病との鑑別が重要。耳下腺に変化のない場合では、皮膚反応、補体結合反応が診断基準。
治療
- 1週間程度で自然治癒し、終生免疫を得る。
- 安静が最も重要。
- 二次感染予防として、抗菌薬、消炎鎮痛薬、ステロイドも投与する。
<Kuttner腫瘍(慢性硬化性唾液腺炎)>
原因は何であれ、慢性的な炎症が唾液腺で起きた
線維化した終末像。
<Mikulicz病・症候群>
涙腺と唾液腺が対称性に腫脹を来す疾患で、原因が不明な物を
Mikulicz病。白血病とか、原因が明らかな物は
Mikulicz症候群という。
Sjogren症候群とほぼ同じ。
<Sjogren症候群>
自己免疫疾患